【時事解説】2024年版中小企業白書・小規模企業白書の概要 その1

 中小企業庁では、2024年版中小企業白書・小規模企業白書を取りまとめ2024年5月10日に閣議決定し公表しました。

 2024年版中小企業白書・小規模企業白書の特色としては、 中小企業・小規模事業者の現状や直面する課題に加えて、今後の展望として中小企業が環境変化を乗り越え、経営資源を確保して生産性の向上に繋げていくための取組や、成長につながり得る投資行動とそのための資金調達、小規模事業者が売上を確保し今後も事業を持続的に発展させていくために必要となる取組、支援機関の役割と体制の強化などについて分析を行っている点にあります。

 2024年版中小企業白書の構成に沿ってその概要は以下の通りです。
 第1部では2023年度の中小企業の動向についてまとめています。
 第2部では、「環境変化に対応する中小企業」というタイトルで各章において3つのテーマ別の分析を行っています。
 第1章は、「人への投資と省力化」というテーマで、人材の確保や多様な人材の活用、省力化投資について分析を行っています。
 第2章は、「中小企業を支える資金調達」というテーマで、中小企業と間接金融や、中小企業とエクイティ・ファイナンスについて分析を行っています。
 第3章は、「中小企業の成長」というテーマで、中小企業の成長投資への意欲や、中小企業の成長に向けた取組などについて分析を行っており、企業の成長には、人への投資、設備投資、M&A、研究開発投資といった投資行動が有効である点を指摘しています。
 第4章は、「中小企業・小規模事業者を支える支援機関」というテーマで、支援機関の現状と課題や、支援体制の強化に向けた取組について分析を行っています。(つづく)

(記事提供者:(株)日本ビジネスプラン)

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